一時期、大ブームになった、カスピ海ヨーグルト。
ご存知の方も多いと思います。
カスピ海ヨーグルトの種菌に、牛乳を注ぎ、発酵させて作るヨーグルトで、自宅で簡単にできます。
最近では、多くのスーパーなどで、カスピ海ヨーグルトが市販されていますので、気軽に購入できるようになりました。
私は、ブーム期以来、自家製カスピ海ヨーグルトを継続しています。
かなり、世間に浸透・普及してきたカスピ海ヨーグルトですが、その効果を知っていますか?
また、そもそもカスピ海ヨーグルトって何なのか、知っていますか?
この記事では、カスピ海ヨーグルトの気になる疑問について、詳しくお伝えしていきます。
豆乳で作る、カスピ海ヨーグルトの作り方についてもお伝えしますので、最後まで見ていってください。
そもそも、カスピ海ヨーグルトとは?
カスピ海ヨーグルトは、ヨーロッパ東部コーカサス地方のグルジアが起源で、家森幸男博士(武庫川女子大学国際健康開発研究所所長・京都大学名誉教授など)が、1986年に日本に持ち帰ったものです。
カスピ海と黒海に挟まれたコーカサス地方は、長寿の地域として知られています。
長寿の秘密を探るため、WHO(世界保健機構)の協力のもと、調査が始められました。
家森博士は、現地の人から聞いたとおり、スプーン2、3杯のヨーグルトを牛乳に入れ、一晩置くと、翌日には、とろりとしたヨーグルトが出来上がりました。
以来、家森博士の朝食の定番になったそうです。
このヨーグルトは、一般的なヨーグルトとは異なり、20〜30℃の低温で発酵するため、特別な器具などを使わずに作ることができます。
また、粘り成分の菌体外多糖“EPS“を大量に産出することにより、独特のとろりとした粘りがあります。
舌触りが良く、一般的なヨーグルトよりも、酸味が穏やかなので、人気になったのでしょう。
その後、フジッコの協力のもと、NPO法人 食の安全と健康ネットワークで、『クレモリス菌FC株』を培養して作られたのが、カスピ海ヨーグルトです。
そして、頒布活動を通じて日本に広まりました。
クレモリス菌FC株は、“EPS”の粘りが強いので、胃の消化酵素で分解されないため、生きて腸に届くプロバイオティクスとして働きます。
というわけで、フジッコから、カスピ海ヨーグルトの種菌セットが販売されていて、自宅で簡単に手作りすることができます。
最近では、スーパーなどでもカスピ海ヨーグルトが市販されていますので、手に入りやすいくなりましたね。
カスピ海ヨーグルトは、売上げが右肩上がりで、好評だそうです。
もしかしたら、カスピ海ヨーグルトが長寿の秘訣かもしれません。
とても興味深い話ですね。
カスピ海ヨーグルトのすごい効果
カスピ海ヨーグルトには、どのような効果があるのでしょうか?
- 整腸効果
善玉菌の割合が増加し、排便量・排便回数・日数が増え・便の形状や色、排便後のすっきり感が改善される効果があります。 - アレルギー反応緩和効果
喘息などに関係する免疫細胞グログリン(IgE)が減少し、花粉症の症状などを緩和する効果があることがわかりました。
アトピー性皮膚炎の症状緩和効果も認められています。 - 免疫力向上効果
免疫細胞のひとつであるNK細胞の活性が上昇し、風邪やインフルエンザなどの感染症への抵抗力向上します。
そのため、発熱・喉の痛みなどの緩和になります。 - ストレスによる肌荒れ改善効果
クレモリスFC菌株によって作られた、カスピ海ヨーグルトに含まれる粘りの成分が、皮膚の血流量を増やします。
そのため、バリア機能を高め、肌荒れ改善効果が期待できます。 - 血中コレステロール値の改善効果
粘り成分“EPS”が、中性脂肪やコレステロール値を低くする効果があります。 - 血糖値上昇抑制効果
食後の血糖値の上昇を緩やかにし、生活習慣病の予防効果があります。
(参考:フジッコ株式会社)
豆乳カスピ海ヨーグルトはどうやって作るの?
豆乳で豆乳カスピ海ヨーグルトを手作りできます。
種菌をスプーン1〜2杯入れて、豆乳を入れてよく混ぜて、室温で一晩置いて発酵させるだけです。
牛乳で作る時と同じ作り方です。
豆乳カスピ海ヨーグルトの味は、牛乳のカスピ海ヨーグルトよりも少し淡白ですが、酸味が穏やかで、独特なとろみもあります。
豆乳でカスピ海ヨーグルトを作る、メリット・デメリットは?
豆乳でカスピ海ヨーグルトを作るメリット
- 牛乳のヨーグルトより低脂肪・低カロリー
- 大豆イソフラボンが摂れる
- 植物性タンパク質が摂れる
- コレステロールが0
豆乳でカスピ海ヨーグルトを作るデメリット
- 牛乳のヨーグルトよりカルシウムの含有量が低い
→他の食品で、カルシウムを補う。
野菜:小松菜・モロヘイヤ・炒りごま・菜の花・チンゲンサイ・シソ・水菜・切り干し大根
魚介類:煮干し・わかさぎ・干しエビ・アユ・ししゃも・イワシ・うなぎ・サケ・ひじき
乳製品:チーズなど
私は主に、豆乳カスピ海ヨーグルトと、手作りグラノーラを混ぜて、毎朝食べています。
フルーツを添えると、彩りも豊かになり、見た目もきれいですし、食べごたえもあります。
今日は、イチゴにしようか?ブルーベリーにしようか?バナナにしようか?ドライフルーツにしようか?……などなど、アレンジする楽しみもあります。
ドライフルーツの場合は、前日の夜に、ドライフルーツを豆乳カスピ海ヨーグルトに入れて、冷蔵庫で一晩置いておくと、ドライフルーツがヨーグルトの水分を吸って、みずみずしく戻ります。ぷるっとしておいしいですよ。
少なめのカルシウムを補うために、小松菜のスムージーを飲んだり、煮干しを食べたりしています。
この自家製豆乳カスピ海ヨーグルトのおかげか、手作りグラノーラのおかげか、日々、快調に過ごしております。
手作りグラノーラが、気になった方は、こちら↓
まとめ
ここまで、カスピ海ヨーグルト・豆乳カスピ海ヨーグルトについて詳しく見てきました。
そのすごい効果をおさらいします。
整腸効果・アレルギー反応緩和効果・免疫力向上効果・ストレスによる肌荒れ改善効果・血中コレステロール値の改善効果・血糖値上昇抑制効果
でした。
牛乳で作っても、豆乳で作っても、そのすごい効果は得られそうですね。
それでは、人生100年時代、健康に気をつけた食生活を送りましょう。