何かと忙しい毎日。
ホッと一息できるのがココアですね。
ココアを飲むと、なぜ、ホッとするのでしょうか?
そんなココアには、うれしい効果があるといいます。
この記事では、ココアの効果、ココアの適量・飲むタイミングなどについて詳しくご紹介していきます。
ココアとは?
そもそも、ココアとは、カカオ豆(常緑樹のカカオの木の種子)を原料とする粉末です。
カカオ豆は、発酵・乾燥後に、焙煎し、皮を取り除き粉砕したものが“カカオニブ”です。
カカオニブを煮詰めてペースト状にします。
このペーストが“カカオマス”です。
カカオマスの脂肪分を一部抜いて、粉末にしたものがココアです。
これを『ピュアココア(純ココア)』と呼びます。
カカオマスの脂肪分が、カカオバターです。
ピュアココアに、砂糖や粉乳、香料を加えて調整したものを、『ミルクココア(調整ココア)』と呼びます。
ココアは、お湯やホットミルクで溶かし、砂糖などを加えて飲むのが一般的で、嗜好飲料の一つとして、世界中で親しまれています。
(上記のカカオマスに砂糖や香料を加えて、固めたものが、チョコレートです。)
ココアの栄養成分
【ピュアココア(純ココア)の栄養成分、可食部100gあたり】
ココアの主な成分
カカオポリフェノール
ポリフェノールは、緑茶に含まれる“カテキン”や、赤ワインやブルーベリーに含まれる“アントシアニン”など、多くの種類があります。
カカオポルフェノールは、ココアの独特の苦味や渋みの成分です。
カカオプロテイン
難消化性のタンパク質で、小腸で吸収されず、大腸に届き、便のカサを増します。
テオブロミン
カフェインに似た成分です。
刺激性はあまり強くありません。
食物繊維
ココアには、ゴボウよりも多くの食物繊維を含まれています。
ミネラル
カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが含まれています。
ココアのうれしい効果
ココアのうれしい効果とは、どんなものがあるのでしょうか?
ピュアココア(純ココア)を基準にした効果を見ていきましょう。
便秘解消効果
ココアには、食物繊維が豊富に含まれています。
カカオプロテインやリグニンという成分は、不溶性のため、便のカサを増し、便通を促します。
整腸作用も期待できます。
排便回数が改善し、便臭の抑制作用も研究で確認されています。
また、ココアに含まれるカカオポリフェノールは、腸内環境を整える働きがあるため、便秘解消効果があります。
食物繊維は、血糖値の上昇を抑制する作用もあります。
ダイエット効果
ココアに含まれるテオブロミンは、脂肪を蓄積させない作用があるため、ダイエット効果が期待できます。
また、テオブロミンは、脳内物質のセロトニン、通称、幸せホルモンに作用する働きがあるため、幸福感と満腹感を与えます。これは、食欲抑制につながります。
カカオポリフェノールは、血中の善玉コレステロール値を上げて、血行を促進します。効率良く酸素が運ばれるため、脂肪が燃焼され、新陳代謝が高まります。
冷え症改善効果
冷え性を自覚する女性を対象にした実験で、ココアを飲むことで、血流量が増加し、体の表面温度が上昇し、温度の維持効果が認められました。
テオブロミンは、自律神経を調節する働きがあり、血管を拡張させ、末端の血流を促進する作用があるため、冷え性改善効果があります。
疲労回復効果
ココアに含まれるテオブロミンは、カフェインに似た成分で、自律神経を調節する作用があり、疲労回復効果があると言われています。
また、集中力を高めて、学習能力を向上させるという実験結果が報告されています。
カフェインを含むコーヒー・紅茶についての記事はこちらからどうぞ↓
貧血予防効果
鉄分が豊富に含まれているため、鉄分を補給でき、良質な血液を作ることができ、貧血予防になります。
抗酸化効果
ココアに含まれるカカオポリフェノールには、活性酸素を除去する強い抗酸化作用があります。
そのため、動脈硬化や、高血圧などの生活習慣病予防の効果があります。
また、シミ予防などのアンチエイジングにも期待できます。
ストレス解消・リラックス効果
ココアに含まれるテオブロミンは、脳内物質のセロトニン、通称、幸せホルモンに作用する働きがあるため、ストレス解消やリラックス効果があると言われています。
ココアを飲むとホッとするのには、この効果があるからなのですね。
また、セロトニンの分泌に伴って、メラトニンの分泌も促されるため、安眠につながります。
ココアの選び方
ココアのうれしい健康効果を得たいなら、ピュアココア(純ココア)を選びましょう。
【ピュアココア(純ココア)とミルクココア(調整ココア)の比較】
ミルクココア カップ1杯あたり 77kcal、脂質1.6g、糖質13.8g
ミルクココアは、砂糖や粉乳などが入っているため、カロリーがかなり高くなっています。
そのため、ピュアココアア(純ココア)を選び、糖分少なめか、糖分なしで飲むのがおすすめです。
ココアのおすすめの飲み方・食べ方
- 牛乳or無調整豆乳で溶かして飲む
ピュアココアを温かい牛乳または、無調整豆乳で溶かして作ります。
甘みが欲しい場合は、砂糖やハチミツ、メープルシロップなどを少し加えましょう。マシュマロを浮かべるのもいいでしょう。
マシュマロを溶かしながら飲むのも楽しいです。 - お湯で溶かして飲む
ダイエット中の場合は、ピュアココアをお湯で溶かし、糖分は少なめか、入れないのがベストです。 - ヨーグルトに入れて食べる
ピュアココアをヨーグルトに加えます。ココアの風味とほろ苦さが◎
ココアを飲むタイミング
- 朝の空腹時〈便秘解消効果を得たい場合〉
朝の空腹時にココアを飲むと、腸が刺激されて、便秘解消効果を期待できます。
糖分は少なめか、入れない方が良いでしょう。 - 食後
食後にココアを飲むと、血糖値の上昇を抑制し、脂肪の蓄積を抑えます。 - 寝る前1〜2時間前
寝る前にココアを飲むと、心身がリラックスし、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されるため、安眠につながります。
ココアの適量
【ピュアココア(純ココア)の場合】
カカオポリフェノールの摂取量は、健康な大人で、1日あたり200〜500mgが目安と言われています。
ピュアココア(純ココア)の場合、小さじ1〜2杯ほどです。
ココアの適量は、カップ1杯あたり小さじ2杯(8g)ほどで、1日にカップ1〜2杯程度です。
ココアの注意点
ココアの摂り過ぎには注意しましょう。
摂り過ぎてしまうと、下痢、不眠、麻痺、震え、肝障害、頭痛、めまい喘息、吐き気などの症状が出る場合があります。
ココアの保存方法
ココアの保存は、しっかりと密封できる容器に入れ、高温多湿を避け、冷暗所で保存しましょう。
おすすめピュアココア(純ココア) 5選
- TOMIZ 純ココア(オランダ産有名ブランド使用)500g
- 森永製菓 純ココア 110g×3個
- バンホーテン ピュアココア 200g
- NICHIGA 純ココアパウダー PREMIUM 500g
- nichie 純ココア 500g
まとめ
ココアは、健康効果を得たいなら、断然、ピュアココア(純ココア)を選びましょう。
健康効果は、便秘解消効果、ダイエット効果、冷え性改善効果、疲労回復効果、貧血予防効果、抗酸化効果、ストレス解消・リラックス効果があることが分かりました。
ココアを飲むとホッとするのには、ちゃんと化学的な訳があって、幸せホルモンのセロトニンが分泌されるからなのですね。
やっぱり、ホッとしたい時にココアを飲みましょう。