忙しい毎日。
ついつい、手軽な加工食品を多く摂ってしまったり、外食が多くなってしまったりして、食事が偏っていませんか?そんな食生活の乱れ、気になりますよね?
食生活の乱れを一度リセットするために、『ファスティング(断食)』や『置き換えダイエット』が流行っています。
『ファスティング(断食)』とは、一定の期間、固形の食べ物を抜いて、胃腸を休めることで、体の調子を整えることができ、ダイエット効果も期待できるというものです。
そのファスティング時に、食事の代わりに酵素ドリンクを飲めば、満腹感を得ることができ、無理なく実践できると言われていて、注目されています。
一食だけを抜くプチ断食から、1週間ほど継続する方法などがあります。
酵素ドリンクは、ファスティング(断食)以外にも、日常に取り入れることができます。
そもそも酵素ドリンクとは?
酵素ドリンクとは、果物や野菜を発酵・熟成させて作った飲み物のことです。
酵素とは?
『酵素』とは、生物の体内で働く物質で、タンパク質で構成されています。
人間や動物、植物が生きていくために必要不可欠で、食べ物を摂取した際、消化吸収や代謝を促進したり、ホルモンバランスの調整などをするためのものです。
酵素は大きく分けると、『消化酵素』と『代謝酵素』、食物から摂る『食物酵素』があります。
私たちの体内には、5000種類もの酵素があると言われています。
酵素は人間の体内でも作れますが、年齢とともに、酵素を合成する力が減少していくと言われてます。
また、現代社会では、外食や加工食品を多く摂り、偏った食事をしている人は、酵素が不足していると言われています。
酵素が少なくなると、消化吸収や新陳代謝が悪くなり、様々な不調につながります。
そのため、足りない酵素を補うために、“食事から酵素を摂る”ということが注目されているのです。
食物酵素は、50℃以上に加熱すると機能を失ってしまうので、生で摂ることが大切です。
とはいえ、食物から酵素を摂ることでの効果については、議論の余地があるのが事実のようです。
食物酵素は、喉を通った後には、アミノ酸に分解されてしまい、体内の酵素を増やすという化学的根拠がないと言われているからです。
酵素ドリンクの効果
食物から酵素を摂ることでの効果については、議論の余地があると前述しましたが、それを踏まえた上で、酵素ドリンクの効果をご紹介していきます。
ダイエット効果
水溶性食物繊維が豊富なため、血糖値の上昇を抑制し、脂肪の蓄積を防ぐことにつながります。
便秘解消効果
食物繊維が、腸内の善玉菌の餌となり、善玉菌が活性化し、腸内環境が改善するため、便秘解消につながります。
また、乳酸菌が含まれていることで、腸内環境が整い、便秘解消につながります。
美肌効果
ビタミンCが豊富な食材で作った酵素ドリンクの場合は、抗酸化作用によって、メラニンの生成を抑えるため、シミ予防が期待できます。
また、ビタミンCは、コラーゲンの生成を促すため、シワ・たるみ予防につながります。
酵素ドリンクを飲むタイミング
- 食前
空腹の状態で飲むことで、より酵素の効果が得やすくなります。
特におすすめは、朝食前。
朝食前に酵素ドリンクを飲むことによって、腸を刺激し、排泄を促すことで、新陳代謝を高めることができます。
また、消化を促進する働きがあります。
また、酵素ファスティング(断食)する場合は、夕食を酵素ドリンクに置き換えることがおすすめです。
効果を実感するには、継続することが大切です。
酵素ドリンクの飲み方(食べ方)
- そのまま飲む
- 水やぬるま湯で割って飲む(50℃以下)
- 炭酸水で割って飲む
- 牛乳や豆乳で割って飲む
- ヨーグルトに入れて食べる
おすすめは、炭酸水で割って飲む方法です。
炭酸の効果で、さっぱりと爽快になりますし、より満腹感を得ることができます。
でも、好き嫌いがあると思いますので、お好みでどうぞ。
酵素ドリンクの1回の適量は、30ml〜60mlが目安です。
1日の適量は、物によって異なります。
ただ、飲み過ぎには注意しましょう。
手作り!酵素ドリンクの作り方〈甘さ控えめ〉
てんさい糖で作る、甘さ控えめの酵素ドリンクをご紹介します。
てんさい糖は、オリゴ糖が含まれていて、腸内の善玉菌の餌になるため、腸内環境を整えてくれます。
※黒砂糖や三温糖、はちみつなどを使うと、異常発酵すると言われているので、使わない方が良いでしょう。
【酵素ドリンクレシピ】
〈材料〉
- お好きな果物・野菜 ビンの7分目ぐらいの量
- てんさい糖 果物にまぶす程度
- ミネラルウォーター 500ml
- 煮沸できるビン(発酵用) 1つ
- 保存容器(冷蔵庫保存用) 1つ
〈作り方〉
- 手を綺麗に洗う。
- ビンを煮沸消毒する。
- お好みの果物・野菜をよく洗い、キッチンペーパーなどで水を切る。
- 果物・野菜をスライスして、適当な大きさに切る。
- 果物・野菜に、てんさい糖をまぶして、ビンに入れる。
- ビンの7分目ほどにミネラルウォーターを入れて、常温に置く。
- 1日に1〜2回、煮沸消毒したスプーンなどで、天地を返すように50回ほどかき混ぜる。
- 2〜3日すると、小さな泡が発生してきて、果物・野菜が上に浮いてきます。
1週間ほどで、果物・野菜が浮き上がり、大きな泡が立ってきたら出来上がり! - 漉し器で保存容器に移して、冷蔵庫で保存しましょう。
漉した果物・野菜は食べられますので、捨てないでください。もったいないです。
出来上がったら、冷蔵庫で保存して、3〜4日で飲み切りましょう。
酵素ドリンクを簡単に作れる手作りキットがあります。
酵素ドリンクの発酵のポイント
- ビンは、果物や野菜がしっかりと浸かる深さがあり、口の広いものを選びましょう。
- 果物や野菜の種は入れない。
(種には、酵素抑制物質が入っているため。) - 発酵の適温は25℃程度です。室温が低いと、なかなか発酵しないので、冬場は、暖房器具の近くに置くなどの工夫をしてください。
- 毎日よくかき混ぜて、しっかりと空気に触れさせるようにしてください。
- 発酵の時にガスが発生するので、ふたはゆるめにしておく。
(きつく閉めてしまうと、ビンが破裂しますので注意。)
※“素手でかき混ぜる”ことで、手の常在菌によって発酵するということを書いてある文献もありますが、煮沸したスプーンなどでかき混ぜても、発酵します。
作り方は、上記と同じです。
酵素ドリンクを作るのに適した食材
酵素ドリンクには、旬の果物や野菜を使いましょう。
こだわるなら、無農薬や減農薬のものが良いでしょう。
- ダイエット効果をねらいたい場合
〈脂肪を分解するリパーゼを多く含んでいるもの〉
【野菜】トマト・イチゴ・ニンジン・ホウレンソウ・セロリ
- 便秘解消・美肌効果をねらいたい場合
〈消化を助けるリパーゼが含まれているもの〉
モモ・りんご・プルーン・ブドウ・カキなど
【野菜】
クレソン・モロヘイヤ・キャベツ・スプラウトなど
- 食生活が乱れがちの場合
〈タンパク質を分解するプロテアーゼを含んでいるもの〉
キウイ・バナナ・パイナップル・リンゴなど
【野菜】
セロリ・キャベツ・ニンジン・パセリ・パプリカ
酵素ドリンクを作るのに適さない食材
まとめ
酵素は、人間や動物、植物が生きていくために必要不可欠で、食べ物を摂取した際、消化吸収や代謝を促進したり、ホルモンバランスの調整などをするためのものです。
不足した酵素を補うために、酵素ドリンクを飲むと良いと言われています。
酵素ドリンクの効果は、水溶性食物繊維によるダイエット効果、食物繊維と乳酸菌による便秘解消効果、ビタミンCによる美肌効果が期待できることがわかりました。
酵素ドリンクを飲むタイミングは、食前、特に朝食前がおすすめです。
空腹の状態で飲むことで、より酵素の効果が得やすくなります。
酵素ドリンク肯定派としては、効果を信じて、続けていきたいですね。
簡単な酵素ドリンクの手作りキットがあります。
材料とレシピ本、かわいい保存ビンがセットです。興味のある方はどうぞ。
↓