ココナッツオイルといえば、香ばしく甘い香りで、南国をイメージさせますね。
最近では、インターネットやスーパーなどでも、気軽に買えるようになってきました。
ココナッツオイルには、様々な利用法があり、健康効果や美容効果などで、注目されています。
この記事では、ココナッツオイルの効果や、選び方・使い方、おすすめのココナッツオイルについてご紹介していきます。
ココナッツオイルとは?
そもそもココナッツオイルとは、常緑高木であるココヤシの実の白い果肉の部分(胚乳)から抽出される油です。
ココヤシは、アジアや太平洋諸島、中米や南米、アフリカ西海岸などの赤道を中心とした、熱帯・亜熱帯地域に広く分布しています。
ココナッツオイルは、飽和脂肪酸で構成され、中鎖脂肪酸を多く含んでいて、消化吸収・分解が早く、脂肪として蓄積されにくいため、ダイエット効果も期待できます。
ココナッツオイルは、温度によって固形から液体に変化するオイルです。
約20℃以下で白色の固形、約20〜25℃で半練り状、25℃以上で無色透明の液体となります。
固めても溶かしても、品質に問題はありません。
また、他のオイルに比べて、酸化しにくいオイルなので、加熱調理にも向きます。
ココナッツオイルの効果
ココナッツオイルの効果には、どのようなものがあるのでしょうか。
ダイエット効果
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が多く含まれており、肝臓に取り込まれ、ケトン体となり、素早くエネルギーに変わります。
そのため、体脂肪の蓄積を抑える効果があります。
便秘改善・腸内環境改善効果
ココナッツオイルに含まれるラウリル酸は、腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を活性化する働きがあり、腸内環境を改善する効果があります。
美肌効果
ココナッツオイルは、保湿効果があり、肌への浸透力がとても高いオイルです。
サラリとしてべたつかず、しっとりと潤います。
また、紫外線から肌を守る効果もあります。
美髪効果
ココナッツオイルは、保湿効果があり、乾燥してパサつく髪につければ、潤いを保ち、艶を与えてくれます。
シャンプー・コンディショナーが終わった後、タオルドライした髪に、ココナッツオイルを適量つけ、ドライヤーで乾かしましょう。
免疫力アップ効果
ラウリン酸は、母乳にも含まれる成分の1つで、免疫力を高めて、感染症などから守る働きがあります。
また、甲状腺機能を高めて血流を良くする働きがあり、冷えの改善も期待できます。
認知症予防・改善効果
アルツハイマー病では、脳のエネルギー源であるブドウ糖をうまく使えなくなってしまいます。
ココナッツオイルの中鎖脂肪酸の摂取により、体内でケトン体が作られ、脳のエネルギー不足が解消し、認知機能が改善するという報告があります。
ココナッツオイルの選び方
✅バージンココナッツオイル・エキストラバージンオイルを選ぶ
ココナッツオイルは、製造方法によって、次の3つに分けられます。
エキストラバージンオイル
RBD(精製)ココナッツオイル
バージンココナッツオイルやエキストラバージンココナッツオイルは、低温圧搾で作られたオイルで、風味や栄養価が損なわれません。
RBDココナッツオイルは、高温で圧搾され、化学処理で漂白・脱臭された精製された無味無臭のココナッツオイルです。
化学的な方法ではなく、活性炭などで脱臭する、自然な方法で作られたものもありますので、無味無臭が好みの方は、このような商品を選びましょう。
✅低温圧搾法(コールドプレス製法)・遠心分離法(非加熱製法)で作られているものを選ぶ
コールドプレス製法とは、ゆっくり時間をかけて絞り出す方法で、高温にならないため、ココナッツオイルの風味や香り、栄養素が損なわれません。
✅認定や認証を受けているものを選ぶ
USADA認証(アメリカ)
EUオーガニック認証(ヨーロッパ)
など
これらは、商品の品質が良く、農薬を使用していないなど、認定・認証された商品です。
✅中鎖脂肪酸の割合が高いものを選ぶ
60〜80%の中鎖脂肪酸が含まれているものを選ぶと良いでしょう。
中鎖脂肪酸が100%のものはMCTオイルと言われます。
MCTオイルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ↓
ココナッツオイルの食べ方
- コーヒーに入れる
- トーストに乗せる
- 炒め物に使う
- スープ・味噌汁に入れる
- 納豆に入れる
- ヨーグルトに入れる
最初は抵抗があるかもしれませんが、意外と何にでもなじみます。
私が良くやるのは、コーヒーに入れて飲むこと。
簡単だし、ココナッツオイルの甘い風味が、コーヒーと良く合います。
ココナッツオイルの使い方(食べる以外)
ヘアオイル
前述したように、シャンプー・トリートメントの後、タオルドライした髪に適量つけて、ドライヤーで乾かしましょう。
また、髪のパサつきを感じたときに、毛先を中心になじませれば、しっとりとまとまります。
スキンケアオイル
ココナッツオイルは、保湿効果があり、お肌の潤いを守ります。ココナッツオイルは分子が小さいため、肌に素早く浸透します。
さらっとしてべたつかず、使い心地が良いのが特徴です。
クレンジングオイル
ココナッツオイルは、化粧品の油分と良くなじみ、メイクを浮かせてくれます。
軽くクルクルとなじませ、ティッシュオフすれば、メイク落としすることができます。
オイルプリング
オイルプリングとは、オイルで口をゆすぐ、うがいのことです。
プリング『Pulling』は、引きはがす、引っ張り出すという意味があります。
ココナッツオイルに含まれるラウリン酸が、口内細菌を浮き上がらせて、口内の細菌を殺菌してくれます。歯周病予防につながります。
また、歯が白くなるとも言われています。
ココナッツオイルを小さじ2杯ほど口に含み、10〜20分ほど、クチュクチュとうがいします。
慣れないうちは、数分もすれば、頬の筋肉が痛くなってきます。
これは、頬のリフトアップにつながりますね。
〈注意〉オイルを吐き出すときは、洗面台などに吐き出さず、ティッシュや新聞紙に吐き出し、燃えるゴミとして捨てましょう。(排水溝でオイルが固まったしまったり、水質環境汚染になってしまうためです。)
ココナッツオイルの注意点
ココナッツオイルは、あくまでも『油』ですので、食べ過ぎには注意しましょう。
他のオイルと同じように、当然、カロリーがあります。
ダイエット効果を狙う場合は、糖質制限や運動を合わせて取り組むと良いでしょう。
より高いダイエット効果を狙う場合は、ココナッツオイル由来のMCTオイルの方が良いです。
MCTオイルの記事はこちら↓
また、食べ過ぎると、お腹が緩くなるなどの症状が出る場合がありますので、注意しましょう。
スキンケアに使う際、肌に合わない場合は使用を中止しましょう。
まれに、アレルギー症状を起こす場合があります。
ココナッツオイルの適量
ココナッツオイルの1日の摂取量は、大さじ1〜2杯を目安にしましょう。
カロリーは、大さじ1杯あたり(12g)111kcalです。
あくまでも、油ですので、結構なカロリーですね。
前述したように、ココナッツオイルを摂り過ぎると、お腹が緩くなる場合がありますので、最初は、少なめの量から試すようにしましょう。
ココナッツオイルの保存方法
ココナッツオイルの保存方法は、直射日光や高温多湿を避けて保存しましょう。
常温でも冷蔵庫でも、保存できます。
常温で液状の状態で保存するか、冷蔵庫で、固形の状態で保存するか、お好みの方法でどうぞ。
冷蔵庫に入れる場合は、出し入れの温度変化で結露ができて、カビが発生する場合がありますので、小分けにして保存すると良いでしょう。
冬場に常温で保存して、固まってしまった場合、湯煎で溶かすことができます。
ココナッツオイルは、酸化しにくいオイルなので、湯煎しても大丈夫です。
おすすめココナッツオイル
- 有機JAS ココナッツオイル アロマ エキストラバージン 400mlココナッツオイルの香りを楽しめる低温圧搾法で無精製です。有機JAS認定のほか、USADA米国有機認定・EU有機認定を取得しています。中鎖脂肪酸60〜65%含有です。
- CIVIS ココナッツオイル「有機オーガニックエキストラバージン」450ml低温圧搾で無精製です。有機JAS認定のほかに、USADA米国有機認証・EU有機認証・HALAL認証を取得しています。中鎖脂肪酸63%含有です。
- ブラウンシュガーファースト有機JASエクストラバージンココナッツオイル425g遠心分離法(非加熱製法)で、水分を除去する独自性法なので、ココナッツオイルの香りを損いません。世界の美食アワード Great Taste Awards 2018(英国)で、2つ星受賞。中鎖脂肪酸61%、ラウリン酸47%含有です。
- レインフォレストハーブ 有機JASオーガニックバージンココナッツオイル 500ml低温圧搾法で一番搾り、無精製で、風味や栄養素もそのまま。JAS有機認定のほか、USADA米国有機認定・EU有機認定を取得しています。中鎖脂肪酸65%、ラウリン酸50%含有。
- JASオーガニック認定〈濃厚〉バージンココナッツオイル 有機認定食品 500ml低温圧搾法で無精製で独特の香りや栄養素を損いません。水分をある程度飛ばしてから圧搾することで、香り高く、濃厚になっています。中鎖脂肪酸65%含有。ラウリン酸50%含有。
リンク
- エクーア エキストラバージンココナッツオイル JASオーガニック 500ml
低温圧搾法で無精製で、ココナッツの風味が保たれます。JAS認定のほか、USADA米国有機認証・EU有機認証・アメリカFDA認証・HALAL認証・コーシャ認証を取得しています。中鎖脂肪酸69.2%含有。
- 【有機JAS認定】有機バージンココナッツオイル 濃厚タイプ 500ml
低温圧搾法で、有機JAS認定のほか、USADA米国有機認定・EU有機認定を取得しています。中鎖脂肪酸67.33%、ラウリン酸52.78%含有です。
- 有機JAS オーガニック エキストラバージン ココナッツオイル コールドプレス 500ml
低温圧搾法で、無精製で、ココナッツの香りや栄養を損いません。中鎖脂肪酸60%以上、ラウリン酸も40%以上含有です。
まとめ
ココナッツオイルの効果は、ダイエット効果、便秘改善・腸内環境改善効果、美肌効果、美髪効果、免疫力アップ、認知症予防・改善効果と、さまざまな効果があることが分かりました。
ココナッツオイルの選び方は、低温圧搾製法か遠心分離製法で、認定・認証を受けた、エキストラバージンオイル・バージンオイルを選ぶということ。
ココナッツオイルの使い方は、食べるだけではなく、全身のスキンケアやヘアケア、オイルプリングなどができる万能オイルだということが分かりました。
ココナッツオイルを生活に取り入れて、活用していきましょう。