寒い冬、あるいは、冷房で冷える夏。
季節を問わず、体の冷えに悩んでいませんか?
冷えに悩んでいる人は、女性は約80%、男性は40%というデータがあります。
東洋医学では、体の『冷えは万病の元』と言われます。
理想的な平熱は、36.5~37.1℃と言われていますが、現代人は、体温が低下しています。
平熱が35℃台の方は、要注意です。
なぜなら、体温が下がると、免疫力も下がると言われているからです。
この記事では、冷えの原因から、冷えから起こる様々な症状、そして、冷えを改善する効果のある、体を温めるハーブティーについて、詳しくお伝えしていきます。
体が冷える原因
そもそも体が冷える原因とは、一体、何なのでしょうか?
自律神経の乱れ
自律神経が乱れると、体温の調節ができなくなり、体が冷えます。
心身のストレスを感じ緊張状態になると、自律神経が乱れ、交感神経が活発になり、血液の循環が悪くなります。
室内外の温度差でも自律神経が乱れ、夏場でも冷えを感じてしまいます。
また、ホルモンバランスによって、自律神経に影響を及ぼし、血液循環が悪くなり、体の冷えが起こります。
生理中や更年期の場合、体が冷えやすいという方も多くいます。
ホルモンバランスのためのハーブティーがあります↓
筋肉不足
筋肉量が不足すると、基礎代謝が低下し、体内の熱の産生が少なくなります。
女性は男性に比べて、もともと筋肉量が少ないため、体が冷えやすくなってしまいます。
また、皮下脂肪が多いということも冷えにつながります。
皮下脂肪は、気温が高いと温湿布になりますが、気温が低いと冷湿布になり、体を冷やしてしまうと言われています。
血行不良
長い時間、同じ体勢で座っていたり、悪い姿勢でいたりすると、血の巡りが悪くなり、血行不良になります。
手足の末端まで、血液が循環しにくくなり、体が冷えてしまします。
運動不足
日常生活の中で、運動や活動量の少ない人は、新陳代謝が低くなり、熱を十分に作れません。
運動で、筋肉が伸縮することで、ポンプの役割になり、血液を送り出しているのですが、運動不足が続くと、血液循環が悪くなり、体が冷えてしまいます。
食事制限
無理な食事制限や偏った食事、不規則な食事をしていると、栄養素が不足し、熱が十分に作れなくなるため、体の冷えにつながってしまいます。食欲の低下などでも栄養不足になり、冷えが起こります。
病気
病気によって、冷えが起こる場合があるので、病院を受診しましょう。
貧血や低血圧、動脈硬化、甲状腺機能低下症や膠原病などの自己免疫疾患で、冷えが現れます。
冷えから起こる様々な症状
体が冷えると、血液循環が悪くなり、体に必要な酸素や栄養素が、体の隅々まで届きにくくなるので、不要な老廃物が排出されずに、体内に蓄積してしまいます。
そのため、冷え以外の様々な症状を引き起こしてしまいます。
身体の症状
頭痛・首こり・肩こり・腰痛・倦怠感・免疫力低下・肥満・むくみ・肌荒れ・肌のくすみ・肌のカサつき・肌のたるみ・サメ肌 など
精神の症状
やる気が出ない・抑うつ・イライラ・不眠 など
体が温まるハーブティー7選
体の冷えを感じている方には、血行を促進するという観点から、主に体を温めるハーブティーを飲むのががおすすめです。
ハーブティーを7つを厳選しましたので、詳しく見ていきましょう。
エルダーフラワー
- 効果: 血行促進・発汗・去痰・抗炎症・利尿・リラックス・弛緩・鎮静・安眠
- 風味:マスカットのような甘い香りと、ほのかな甘味
- 分類:スイカズラ科の落葉中低木
- 利用部位:花
発汗作用により、老廃物の排出を促して、血行を良くし、冷えを改善します。
気管の粘液分泌を促す効果があるため、風邪や花粉症の改善に効果的です。
利尿効果による、むくみの改善になります。
ビタミンCが含まれているため、肌荒れやシミ・そばかすを防ぎます。
美肌効果のあるハーブティーについての記事はこちら↓
カモミール
- 効果: 発汗・鎮静・安眠・抗酸化・抗炎症・利尿・健胃・嘔吐予防・リラックス
- 風味:リンゴのような香りとやさしい味
- 分類:キク科の耐寒性(ジャーマン種:1年草、ローマン種:多年草)
- 利用部位:花
体を温めるため、発汗効果があります。ホルモンバランスや自律神経の乱れを整えて、冷えを改善する効果があります。
鎮静効果により心を穏やかにし、安眠することができます。夜寝る前に飲むと効果的です。
消化機能を正常にするため、消化促進効果があります。
抗酸化効果により、老化を予防すると言われています。
また、抗炎症効果で、肌荒れ、ニキビ、口内炎、生理痛などの炎症を鎮めます。
※子宮収縮作用があるため、妊娠中の飲用は避けましょう。
シナモン
- 効果:血行促進・発汗・鎮痛・鎮痙・殺菌・去痰・美肌・健胃
- 風味:甘い香りとほのかな甘味
- 分類:クスノキ科の常緑樹
- 利用部位:樹皮
『桂皮』の名で、古くから漢方薬として用いられています。
風邪の予防薬としても使われ、喉の痛みや呼吸を楽にする作用があります。
血行を促進し、体を温めてくれるため、腹痛や関節痛などを緩和します。
毛細血管を刺激し、シミ・シワ・たるみの改善に役立ちます。
消化機能を高める効果もあります。
シナモンパウダーやシナモンスティックを紅茶に入れて飲む方法が、最も簡単な飲み方です。
※子宮収縮作用があるため、妊娠中飲用は避けましょう。
ジンジャー
- 効果: 血行促進・発汗・鎮痙・制吐・殺菌・駆風・去痰・疲労回復・免疫力向上
- 風味:スーッとする香りとピリッとした清涼感のある味
- 分類:ショウガ科の多年草
- 利用部位:根茎
古くから利用されていたハーブの一種。
血行を良くして体を温めます。そのため、免疫力が向上するの効果もあります。
お腹の張りをやわらげたり、胃液の分泌を促進して、消化促進の効果があります。
殺菌・抗菌作用があり、食中毒の予防にもなります。
また、交感神経を活発にし、体脂肪の燃焼を促します。
ルイボス
- 効果:血行促進・抗酸化・抗アレルギー・リラックス・美肌・便秘解消・利尿
- 風味:紅茶のような風味
- 分類:マメ科の低常緑低木
- 利用部位:葉
古くからミネラル豊富な健康茶として親しまれてきました。毛細血管を丈夫にし、血行を良くする作用があり、体を温めます。利尿効果があり、体内の老廃物を排出します。
老化の原因と言われる活性酸素を除去する働きがあり、シミ・しわ・たるみなどの改善に役立ちます。ビタミンCを含んでいるため、美肌効果も期待できます。
また、神経の興奮を抑えて心を穏やかにするリラックス効果があります。
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レモングラス
- 効果:血行促進・消化促進・鎮痛・抗菌・抗炎症・殺菌・疲労回復・健胃
- 風味:レモンのような風味
- 分類:イネ科の多年草
- 利用部位:葉
血行促進効果を持つため、体を温めます。
血液循環を良くするため、疲れの原因の乳酸を除去し、疲労回復やむくみ改善に効果があります。
消化促進し、脂肪の分解を促したり、胃腸の働きを改善する効果があります。
抗菌効果があるため、風の予防や発熱や頭痛などの改善にもつながります。
副交感神経の働きを促し、リフレッシュすることができます。
※子宮収縮作用があるため、妊娠中の飲用は避けましょう。
ローズマリー
- 効果: 血行促進・発汗・抗酸化・リラックス・抗うつ・利尿・消化促進
- 風味:スパイシーな香りと、すっきり爽やかな味
- 分類:シソ科の常緑多年草
- 利用部位:葉
ローズマリーは、古くから万能薬として親しまれてきたハーブです。
血行を促進し、新陳代謝を高めて、老廃物の除去を促し、むくみ改善につながります。
消化促進効果で、抗酸化効果により、活性酸素を除去し、老化を予防する効果が期待できます。
集中力や記憶力を高める効果もあり、1日の始まりや勉強や仕事の時に飲むと効果的です。
ハーブティーを飲むタイミング
漢方のように、食前や食間に飲むと良いという考えもありますが、ハーブティーは、いつでもお好きなタイミングで飲んでも大丈夫です。
食事と一緒に、おやつタイムに、リラックスタイムに、寝る前に…など、自分のタイミングでハーブティーを楽しめます。
熱々のうちに飲んで、体をぽかぽかに温めましょう。
まとめ
この記事のおさらいをします。
冷えの原因は、自律神経の乱れ・筋肉不足・血行不良・運動不足・食事制限・病気 でした。
このうち、主に“血行不良“を改善する観点で、ハーブティーが有効です。
体を温めるハーブティーは、“エルダーフラワー・カモミール・シナモン・ジンジャー・ルイボス・レモングラス・ローズマリー“の7選でした。
体の冷えに悩む方は、これらのハーブティーを飲んで、冷えを改善していきましょう。
運動不足の改善や食事の改善も、合わせて取り組んでいくことも大切です。
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